2度目の受験
翌年の平成21年(2009年)に、2度目の受験をしました。
前年に「電力」、「法規」の2科目に合格し、不合格の「理論」は1問、「機械」は2問落としただけという結果に、今から思えば電検三種を完全に舐めていたと言わざるを得ません。
ここで致命的な判断ミスをします。
無謀な2資格受験(2科目のことではありません)
電検の残り2科目「理論」、「機械」の勉強は、それほど時間をかけなくても大丈夫だと思ってしまい、何と「行政書士」の試験を同時受験しようと考えたのでした。
電検三種は技術系の難関資格と言われていますが、いままで全く触れてこなかった法律系の難関資格である「行政書士」を同時に受験したことを今から振り返れば「何と無謀なことをしたのか」としか思えませんが、当時は資格試験を受験した経験が乏しいことと、今まで気合を入れて本気を出すことで困難を乗り越えてきたという自負があり、気合を入れれば何とかなると本気で思っていました。
しかし、試験が近づくにつれて残業や夜勤がどんどん増えていき、勉強時間を捻出するのが日に日に難しくなっていきました。
当時は子供がまだ小さく、住んでいた借家も狭かったため、夜遅くに明かりをつけて勉強することが難しく、たまに仕事が早く終わった日は図書館に行って勉強したりと工夫をしましたが、勉強に費やせる時間の「絶対量」が少なく、加えて二つの難関試験を同時受験するという無謀な計画だったので、時間の無さにだんだん焦ってきました。
その時は満員電車で通勤しており、電車の中でテキストを広げることが困難なため、イヤホンで聞きながら勉強する方法は無いのかと模索しましたが、現在のようにスマホでYoutubeを見れる時代ではなく、インターネット上の情報量もそこまで豊富ではなかったこともあり、ガラケーをいくら駆使しようと頑張っても、結局は何もできませんでした。
2度目の結果・・・「理論」、「機械」の壁はとてつもなく厚く、高い
2度目の試験の結果は、「理論」50点、「機械」45点でした。
この年は合格基準点の補正があり、「理論」53.9点(実際は55点)、「機械」49.17(実際は50点)になったことをあとから知りましたが、それでも合格点には届きませんでした。
「理論」、「機械」の1問、2問の壁がいかに厚く、そして高いかを実感し、「これでは相当本気になって時間を費やさないと合格できない」と絶望しました。
「あと1問だけじゃないか」という意見もあるかと思いますが、それなりに勉強をしても前年の点数を下回った挫折感は相当なものでした。
科目 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
合格基準点 ※ | 55点 | 55点 | 50点 | 55点 |
私の点数 | 50点 | 免除 | 45点 | 免除 |
合否 | 不合格 | ― | 不合格 | ― |
二頭追うもの一頭も得ず
ちなみに、同年の電検三種のあとに受験した「行政書士」は、300点中180点以上が合格のところ120点台しか取れず、文字通りの惨敗でした。
まさに「二頭追うものは一頭も得ず」を実体験として味わい、自分の能力の限界や2資格受験という無謀な計画を立てたことに対して、深く挫折をしました。
目標に対して、焦らず一つずつやるべきだと痛感しました。