電検三種を一度諦める ~ 勇気ある撤退
翌年の平成22年(2010年)まで「電力」、「法規」の科目合格が有効でしたが、仕事上で残業や夜勤、休日出勤、不規則な勤務が多くなったことで勉強時間を捻出することがますます困難になりました。
また、電検三種の受験はあくまでも個人的にやっていたので、会社の後押しや業務の軽減などの配慮があるわけではなく、次年度に「理論」、「機械」の厚い壁を超えるだけの勉強時間の確保や、電検三種受験に注力するだけの体力・精神力の確保は到底望めないと思いました。
そこで、ひとまず電検三種の受験を諦め、無期限で撤退することにしました。
正直、悔しさと途中まで努力したのにもったいないという気持ちで充満していましたが、勉強時間や勉強に使える体力・精神力を確保できない以上は仕方がなく、「勇気ある撤退」をしました。
そして、もしも将来勉強時間を確保できるようになり、会社の後押し等の環境が整う日が来るとすれば、その時は改めて受験しようとの思いを心に秘めたまま、気が付けば14年が過ぎ、私は50代のおっさんになっていました。
挑戦するのも勇気、撤退するのも勇気
私は電検三種の受験から一度撤退し、結果的には次の受験まで14年のブランクが空いてしまいましたが、あの時に電検三種の受験から撤退を決めた判断は正しかったと、今でも思っています。
機が熟してから再チャレンジすることで、かえって上手くいくことも多いからです。
結果論ですが、私の場合は一度諦めてから再受験した14年後に、電検三種の試験が年1回から年2回に増えていたこと、過去問が多く出題されるようになったことが、合格を後押ししたのは事実です。
電検三種に挑戦しようと決断するのも勇気、撤退を決断するのも勇気が必要なことです。
勇気ある撤退は、決して恥ずかしいことではありません。